見和層って〜何?? [自然・生物・環境]
先日の平磯・磯崎海岸のスケッチ下見で
海岸道路(県道6号線)を移動中
磯崎町地内でこんな標識に出合いました!
好奇心に駆られて車を停めると
道路沿いの大きな崖には
真新しい崩落防止工事が施されており
右側の2列だけ〜なんか変??
そこには急な傾斜を登るための階段が設けられており
左側のコンクリート壁の内側には説明板も。
小径を登り切ると、こんな景色が広がります。
コンクリートで細長く囲まれたエリアは
野外の地層標本展示場だったのです。
この地層(見和層)は
近くの海岸の岩石とは色も地層の傾きも異なり
とても柔らかいのが特徴。
説明板によれば、この地層は約12.5万年前
この辺りに砂浜が広がっていた頃の
波打ち際の浅い海の堆積物とか。
付近の海岸の岩石(白亜紀層;約8,000万年前)より
ずっと新しいので岩石化されておらず
大地の変動も殆どないので地層は水平に留まり
一番上に堆積している赤茶色の層は
(関東)ローム層だそうです。
近年、ジオパーク(geopark)という言葉を
よく見聞きします。
地球科学的な価値を持つ遺産を保全し
教育やツーリズムに活用する
「大地の公園」という意味のようで
ひたちなか市には「中生代白亜紀層」などの
素晴らしい地質資源があり
ボランティア団体「茨城県北ジオパーク」が
ガイドツアーなどの多彩な活動を展開しています。
素人目には”単なる崖”としか見えないのに
ジオパークの視点から新たな観光資源として
見直されるなんて、うれしいことですよね。
ひとつ勉強になりました。
2017-04-14 09:46
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0