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天志良波神社とは? [歴史・レトロ・旅行]

ノン・ブラック代表の大石展子先生宅(常陸太田市白羽町)には
しばしば所用でお邪魔しているのですが
途中凄く気になる神社があるのに
歴史大好きを自認する私にしては珍しく
なかなか立ち寄れなくて、先日やっと実現しました。

その名も「天志良波(あめのしらは)神社」〜!

神社名に「天(あめ)」の付くのはこの辺では珍しく
創建時期は不明ですが、私の拙い知識によれば
大和朝廷成立以前にまで遡る古社かも?
(奈良県には「天」の付く神社が数多く存在します)

「白羽(しらわ)」という地名もどこか謎めいてますよね。

国道349号から「白羽スポーツ広場」に向かう道路に入り
しばらくするとこちらの看板があるのですぐわかります。
IMG_7346.jpg

車を路駐して細い道を歩むと
その先には最近立て替えたらしい黄色の鳥居が。
IMG_7348.jpg

石段を登ると古い石灯篭のある広場があり
さらに次の石段を登ると目の前に社殿が現れます。
広い境内は巨木に覆われて鬱蒼としており
かなりすり減った石段にも歴史を感じます。

白羽地区の氏子さんがしっかり管理しているようで
昇り旗や国旗が掲げられておりました。
IMG_7353.jpg

ネットで調べたところ
ご祭神は天白羽命、天之志良波神という
古事記にも登場しないマイナーな神様ですが
「白羽」とは衣服を意味するそうで
衣服の神、麻の神、音楽の神・・として崇敬されているとか。
IMG_7358.jpg
IMG_7356.jpg

銅葺きの立派な本殿の中には
一体どんなご神体が安置されているのやら??
IMG_7362.jpg

境内には「女人講中」という石碑が
忘れ去られたように打ち捨てられておりました。
IMG_7352.jpg

実は面白いことに、常陸太田市には他にも
「長幡部(ながはたべ)神社」という名前の古社があります。

「長幡」とは絹織物の一種・あしぎぬを指す言葉で
「長幡部」とはそれを織る技術集団を表すそうな。
いわゆる「部の民」で、古い文献によれば渡来系氏族とも。

合併以前には「機初(はたぞめ)村」も存在するなど
常陸太田市は古代より衣服や織物に関係のある集団が
居住していたようですね。
もしかすると、謎の渡来氏族・秦一族かも?
幡と秦〜読みは同じですしね。
でも末裔たちはその後どうなっちゃったの?
県内には結城市のように絹織物の町もあるのにねえ。
常陸太田市の古代史に俄然興味が湧いてきました。

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