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 県北芸術祭「日立市の巻」〜sono2 [展覧会・ギャラリー]

今回の芸術祭作品で最も興味をそそられたのが
「小貝ケ浜緑地」入り口の空き店舗を利用した
虚舟(うつろふね)ミニミュージアム」でした。

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中に入ると、現代アートとはだいぶかけ離れた
UFO、古代文字、不思議な絵図、関連書籍などが
びっしりと展示されまるでオカルト博物館状態。
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江戸時代、常陸国の海岸にUFOのような
奇妙な形の物体と異国の女性が漂着したという
うつろ舟奇談」がテーマ。
こんなローカルなネタを、日本人ではなく
宇宙に大きな興味を持ち活発な活動を行ってきた
インドネシア人ヴェン・ザ・クリスト氏
が手がけたという異色の作品。

手掛かりとなるのは
漂着舟を目撃した地元住民たちの証言に
基づいて書かれたらしいスケッチと説明文のみ。
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舟は丸い形の鉄製で、ギヤマン(ガラス)の窓があり
そこには記号のような文字が書かれている。
乗っていたのは異国の若い女性が一人。
金属製の箱を大事に抱えて
ことばが意味不明で通じなかったなど
かなり詳細な内容も記載されているそうな。

物語は〜関わり合いになる事を恐れた住民たちが
舟を再び海に戻したところで終わっています。

こちらは作家がイメージした”うつろ舟”の模型。
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茨城新聞の関連記事によれば
発端となった「兎園小説」(1825刊行)が
お江戸の文人・好事家たちの作り話かと思いきや
伝説に記載された漂着地「常陸原舎り濱」が
近年の研究で「神栖市波崎舎利浜」ではないか
という説が浮かび上がってきて、海外での関心も
俄然高くなっているということです。
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奇妙なことに、小貝が浜のある同市豊浦地区には
「金色姫伝説」という似たような言い伝えのある
「蚕養(こがい)神社」が鎮座しているのですが
なにか関連があるのでしょうか?
"小貝"の地名は、"蚕養"から転じたのかも?
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こちらは以前、私が撮影した「蚕養(こがい)神社」と
境内に設置してあった「金色姫伝説」の説明板です。
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オカルト系雑誌「ムー」の世界に迷い込んだみたいで
謎解き大好きの私にとっては至福のひと時でした。
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"魅力度ランキング"最下位記録更新中の茨城にも
これほど想像力を掻き立てられる
トンデモな伝説があったとは!?

最強パワースポット・御岩神社と絡めて
SF映画にできたら、魅力度ランキングアップは確実!
スピルバーグ監督〜やってくれないかなあ?

何たって〜常世の国・常陸ですから。(*^_^*)

県北芸術祭「日立市の巻」〜sono1 [展覧会・ギャラリー]

県北芸術祭が面白くなっちゃって
今度は海側コースを探索することに。

日立市出身の建築家・妹島和世がデザインした
ガラス張りの駅舎は、全長300mの虹色の
カッティングシートで覆い尽くされ
まるで虹の回廊のような
摩訶不思議な光景が飛び込んできました!
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見慣れたはずの景色が、まるで様変わり!!
これぞ、現代アートの醍醐味ですね。
フランス人ダニエル・ビュレン氏の作品です。
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通路突きあたりのオーシャンビューに設置された
望遠鏡のようなものも「風景幻灯機」という作品で
覗くと、レトロな映像のストーリーが展開されます。
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駅を出て、シビックセンターへ。
三角塔の中にはブラウン菅テレビが組み込まれ
手渡されたAMラジオをチューニングすると
音楽が聞こえる仕組みになっているのですが・・?
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廃車となった日立電鉄のバスも作品に転用。
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内も外も様々な植物で覆われていました。
これも現代アートなんですねえ。
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国道6号を北上し「小貝が浜緑地」にも2作品が。

空き店舗を利用した「虚船ミニ・ミュージアム」は
あまりに私好みだったので、別途詳しく紹介します。

左手の海岸を眺めながら歩道を進むと・・
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松林の間にどこかで見たような木のオブジェが??
常陸太田市のパルティーホールに設置された
巨大な塔と同じ國安孝昌氏による
「朝日立つ浜の産土神の御座」という作品でした。
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さらに番組は?続きます。



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