県北芸術祭「高萩市の巻」〜sono2 [展覧会・ギャラリー]
県指定有形文化財「穂積家住宅」にやってきました。
ここは江戸時代中期の豪農の屋敷。
高戸小浜同様、生徒さんを引率してスケッチに
訪れた場所なので懐かしいです。
格調高い長屋門をくぐると・・・
藁葺きの屋根を持つ
重厚な主家が控えています。
作品は屋内と主家を取り囲む庭に展示してあるので
まずは日本庭園を回遊しながら拝見することに。
木立の中の数カ所に
県内在住の陶芸家・伊藤公象氏による
陶磁土の塊を襞のように加工したピースが
多数個並べられているのですが・・・。
これっていったい〜陶芸?ガラス工芸、それとも彫刻?
ジャンルを軽々と超えて、なんとも不思議な集合体?
俗な私には、奥歯のようにも見えたりして・・。
昔の農機具を収納している納屋にも作品が!
アメリカ人女性作家によるもので
アルミニウムの細い紐で作った網状のものが
何かの形を表現しているようなのですが??
近づいてみると、それらが
様々な表情の人の顔のようにも見えたりします。
主家内の「衣装蔵」の中は真っ暗!
最初はよく見えませんでしたが
目が慣れてくると
砂山状の先端に白い花が差してあるのが見えました。
華道家・上野雄次氏の作品で
タイトルは「天を仰ぎ地に立つ者として」・・?
わおぅ〜哲学的で難しいです。
衣装蔵2階への狭く急な階段を上がると
和室全体が、フランス人女性作家による
「紅毛先生の驚異の部屋」という作品。
穂積家当主にはオランダ人医師の友人がいたという
仮説を立てて、医師が集めたと推測されるものを
この部屋に陳列した」そうな?
あいにく、私には理解できずに終わりました。
一通り見終わったところで
主家の広い土間を利用した期間限定の
古民家レストラン「萩の茶屋」で一休み。
ランチタイム(11〜14:45)には
常陸牛を使ったメニューが出るそうですが
ケーキセットを500円で頂くことができました。
(軽食タイム;10~16時)
なお「萩の茶屋」は芸術祭終了後も
12/4(日)まで営業するそうです。
残念ながら北茨城市までは行けなかったのですが
「山」「海」コースをそれぞれ良いとこ取りして
コンパクトながらもSONO流に
楽しむことができました。
長々とおつきあい頂きありがとうございました。
コメントなど頂けたら幸いです。
県北芸術祭「高萩市の巻」〜sono1 [展覧会・ギャラリー]
「小貝ケ浜」から、6号国道をさらに北上して
高萩市内の「高戸海岸(前浜)」へ。
広い砂浜に巨大な絵画作品が突き刺さっています。
アメリカ在住の
イリヤ&エミリア・カバコフ夫妻によるもので
「落ちてきた空」とは〜発想が素晴らしい!
いかにも現代アートっぽいスケールの大きい作品でした。
近くにもう一つの作品が!
テトラポットならぬ〜「テトラパッド」。
イギリス在住タイ人の作品ですが
日本では当たり前のように利用されている
波消しブロック(テトラポット)に興味を持ち
これらを借景にして赤、黄、青のダミーテトラを
配置した作品になったようです。
前浜の北側には、県内でも有数の美しさを誇る
”日本の渚・百選”の「高戸小浜」があります。
以前、ここで日立教室の生徒さんたちと
野外スケッチをしたことがあり
とても懐かしく感じました。
うわ〜なんじゃ〜これは!!!
「ソウル・シェルター」(魂の殻)と名付けられた
彫刻作品は、貝殻の中から人間の指が突き出した
とんでもないユニークな作品。
巨大な指があまりにリアルなので不気味!!
タイ人スッシリー・ブイオック氏の作品でした。
この後は「穂積家住宅」へ向かいます。