目黒駅からちょこっと歩けば [歴史・レトロ・旅行]
先週末、東京に行った際に初めてJR目黒駅で下車し
界隈を散策してみました。
ちょこっと歩けばこんな公共施設も。
何よりも落語の「目黒のサンマ」で有名だし
歴史の香りがムンムン漂ってきそう。
駅前通りは至って庶民的な感じ。
通りにはさっそく、イチョウの巨木がそそり立つ
小さな八幡神社が出現!目黒の歴史を感じます。
「新・目黒茶屋」の看板に惹かれました。
昔はこの辺りに「目黒茶屋」とか
あったんでしょうか?
ここは港区白金台。横断歩道の先に深い森が?
森の一角には「東京都庭園美術館」があります。
元々は朝香宮殿下の邸宅だったのを、曲折を経て
1983年に都立美術館として一般公開されたそうです。
中に入ってみると
今の時期は展覧会がないので建物内には入れず
庭園の見学のみとのことで外から眺めることに。
建物は鉄筋コンクリート2階建。
外観は殆ど装飾がなく物足りない感じも?
でも内装は当時流行したアールデコ様式の粋を尽くした
瀟洒な建物で重要文化財指定だそうです。
なんとも残念〜内部が見たかったなあ?
唯一装飾らしいのは玄関前の狛犬一対のみ。
こんなハイカラな建物なのに
茶室を備えた本格的な日本庭園があるとはねえ?
幾分がっかりして、隣接する「自然教育園」へ。
ここは今から約500年前の豪族・白金長者の館跡だそうで
江戸時代は大名の屋敷に、明治期は陸・海軍の火薬庫に
大正期には白金御料地として歴史を重ねてきたため
一般の立ち入りが許されず
広大な敷地内に貴重な自然の森が残されたもの。
戦後、天然記念物・史跡の指定を受け、一般公開されました。
園内には数多くの巨木が枝を広げ、まるで
大都会の真ん中に古代の森が出現したような錯覚に。
白金台の地名にふさわしく「白金長者」の敷地の周囲には
このような土塁が今もなお残されています。
敷地内には「館跡」の史跡もありました。
園内には池や湿地帯もあり自然観察には好都合。
望遠鏡や一眼レフカメラを手にした
バードウオッチング愛好家などで賑わっていました。
目黒といえば、他にも「目黒川の桜」や「目黒不動尊」が有名。
今度は腰を据えて、歴史探訪したいもの。
♩〜湯島の白梅〜♫ [歴史・レトロ・旅行]
昔の流行歌「湯島の白梅」のモデルとなった
湯島天神で、梅まつりをやっているというので
代官山・蔦屋の帰りに立ち寄ってきました。
途中、地下鉄・日比谷駅で千代田線に乗り換えれば
最寄りの湯島駅を利用できるのでラクチンですが
裏参道(夫婦坂)からの参拝となります。
なので真面目に表参道から入り直すことに。
こちらが表参道の貫禄ある鳥居で、都の文化財指定。
界隈はとても風情があり江戸情緒たっぷり。
♩ 湯島通れば思い出す お蔦・主税の心意気
知るや白梅 玉垣に のこる二人の影法師 ♫
年配の方なら歌詞をご存知かと思いますが
昔のラブソング?にも唄われるほどの梅の名所なんです。
今風にデートするなら、それぞれに男坂・女坂を上って
境内で合流&ハグ?という小粋な楽しみ方も。
さほど広くもない境内は
多くの善男善女でごった返しておりました。
天神様(天満宮)ということで
菅原道眞公ゆかりの牛の銅像も鎮座。
参拝者から次々と頭を撫で撫でされちゃって。
そして、山のように積み上げられた「合格祈願」の絵馬!
デジタル全盛時代になっても
人間のアナログな信仰心は変わらないんですねえ。
これが有名な「湯島の白梅」です。
湯島天神の次は、すぐ近くにある重要文化財
「旧岩崎邸庭園」へ立ち寄ることに。
三菱財閥の総帥・岩崎彌太郎の長男で三菱第三代社長
久彌の本邸として、明治29年に完成した洋風建築。
広い敷地内には、和風大広間や
スイスの山小屋風ビリヤード室も備えるなど
贅の限りを尽くした華麗な大邸宅です。
私はこれまで3度ほど訪れておりますが
土日は建物内の撮影不可なので平日の方がオススメです。
旧岩崎邸を出てからJR上野駅まで歩こうと
不忍池の脇を通り上野公園下に差し掛かったら
何と〜早咲きの寒桜が見事に開花しているでは!
梅と桜を一緒に見られるとはねえ。
さすが〜花のお江戸でした。
超かわいい!! [ライフスタイル]
Kさんご夫妻が初めて我が家に来られた。
彼は父方の親戚で私より年下だけど
長いこと県外に居住していて
数年前に実家のある水戸市に戻ってきたばかり。
ご両親には私が幼少の頃から大変お世話になってきたのに
そんなわけで彼とはこれまで殆ど疎遠な仲。
ところが近年ご両親が相次いで逝去され
我々夫婦がちょこちょこ法事に顔を出しているうちに
フレンドリーな人柄の彼と一気に親しくなり
ノン・ブラック展にも来て貰えるほどの間柄に。
革製品の加工?が専門の彼からプレゼントされたのは
猫の肉球をイメージした牛革製の”鍋つかみ”。
ひえ〜超かわいい!!
キュートな肉球鍋つかみが
私のハートをがっちりワシ掴み〜〜!
(*^_^*)
長いこと写真撮影も手掛けてきた彼は
もはや親戚というよりアート系のお仲間かも。
いつか彼を展覧会に引っ張り込みたいもの。
今度、ご夫妻の仕事場を見に行こうかな。
サウジアラビアの至宝展 [展覧会・ギャラリー]
すっかり御仏のパワーを満喫して帰ろうとしたら
いつもは休館中の「表慶館」で
珍しくイベントを開催しているので
これ幸いと立ち寄ることにしました。
この建物は明治44年に開館した初めての本格的美術館で
中央と左右に美しいドーム屋根を頂く明治末期を代表する
洋風建築として重要文化財に指定されています。
おまけに日本ではほとんど類のない
「アラビアの道〜サウジアラビア王国の至宝」
というアラビア関連の展覧会なので興味津々。
入館すると目の前に不思議な人形石柱がお出迎え。
5000年も前に砂漠に立てられていたそうな。
筋肉隆々のたくましい男性の巨像は
ヘレニズム時代やローマ時代に賑わった
古代都市国家からの出土品。
なぜか女性像はほとんど現れませぬ。
古代アラビア文字が刻まれた墓碑がずらり!
最後の展示室にはサウジアラビア初代国王(20世紀)の
衣装や刀など慈愛の遺品が厳かに飾られておりました。
日本の洋風建築に興味のある私には
珍しい展示もさることながら、ドーム状の高い天井を持つ
建物の素晴らしい内部構造にワクワク。
まさに〜”猫にマタタビ”状態でした。
階下を見下ろすと〜不思議な光景が!
初日(3/2)のアートな徘徊はこれにて打ち止め。
ホテルに着いたら、歩数は12,000歩でした。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」が圧巻! [展覧会・ギャラリー]
3月2日(金)は、今回の目的である真言密教の寺院
京都・仁和寺の名宝を公開中の同展を見るべく
上野の東京国立博物館へ。
30分待ちということで平成館前には長蛇の列が!
やっと会場に入れましたが、もう熱気ムンムン。
平日にもかかわらずこれだけの客が押し掛けるなんて
さっすが〜大東京ですよねえ。(*^o^*)
第1会場の方は弘法大師・空海ゆかりの古文書や
絵図など、国宝・重要文化財がメイン。
同じ日本人なのに
流暢過ぎる筆跡で何が書いてあるのか
全く理解できない文書を見て回るのはかなり疲れるもの。
第2会場は一転、秘仏や本尊含む約70体もの仏像がワンサカ!!
こうでなくちゃ〜!一気に元気がでてきました。
中でも一般には非公開の観音堂が展示室内に再現され
しかも、なんと〜ここだけが撮影OKとは!
お堅い国立博にしては画期的な計らいに
皆さん大興奮の面持ちで撮りまくっておりました。
凄まじいばかりの仏の群像に思わず鳥肌立っちゃった〜!
仏たちが並ぶ須弥壇裏の回廊も
しっかりと再現されており、荘厳な雰囲気でした。
これ以外は撮影できませんでしたが
パンフに載っている巨大な千手観音が圧巻!
通常、”千手”とは言っても
実際に千本もの手があるわけではありません。
数十本でも”千手”とみなしているのです。
ところがこちらの観音像は
マジで千の手と、千の眼、十一の顔を持つ
現存最古の千手観音菩薩座像(国宝)なのです。
近くで見ると様々な構造上の工夫がなされており
困難にめげない仏師の強い意気込みを感じました。
そんなわけで、超お得な展覧会でした。
会期は今月11日まで〜なんとか間に合ってよかった。
今年最初の「週末東京アート三昧」へ [展覧会・ギャラリー]
昨日のとんでもないお天気から一転!
それなりに好天なのですが、空気が冷たくて
“早春譜”でも口ずさみたくなるほど。Σ('◉⌓◉’)
ただいま高速バスで東京へ移動中。
今年最初の”週末東京アート三昧”です。
あらら〜都心に近づいてきたら
斜め前方に冠雪の富士山が見えました!
先ずは息子を呼び出して、銀座でランチしてから
上野の国立博物館で開催中の「仁和寺展」へ。
続きは明日の帰宅後にアップしますね。
わおぅ〜!仁和寺展は入場待ち30分という事で
平成館の前は長蛇の列です。
こんなに人気があるとはねえ。(*^_^*)